今回は、セルフガソリン給油所の給油機の基板の修理です。
最近、基板の修理品で色々な種類の基板を拝見する機会が多いです。
給油機基板の修理
お送り頂いた基板は上の写真の基板。
7セグのLEDの表示がおかしいとの事。
まず細かく外観の検査をしているとどうにも汚れが激しい部分を発見。
上の全体写真の赤枠の2つの部分ですね。
汚れを落として注意深く見てみると
スイッチとLEDが実装されていますが、
その周辺のビア(基板に開いた穴、金属メッキされている。)の表面に腐食が見られます。
基板の検査
更に細かく検査をしてきます。
まず、配線を確認するために邪魔になってしまうLEDとスイッチを取り外します。
スイッチ部品は足が4本でリードが基板に引っかかっていますので、取り外しに注意が必要です。
今回はリペアセンターでリード4本を同時に加熱し、半田を溶かして取り外します。
左の写真はリペアセンターでの作業前に該当の半田のみを加熱できるように
テープで養生しているところ。
右はリペアセンターでの加熱時の写真です。
この後半田ごてでLEDを取り外しました。
断線箇所1
上の写真がスイッチとLEDを取り外して配線を見やすくしたところです。
下の写真2枚がその場所をX線で撮影した写真。
左は撮影したそのままで、右は断線箇所を分かりやすく図示したもの。
赤が配線で、青いラインが断線している部分です。
断線箇所2
断線箇所1と同様に
下の写真がスイッチとLEDを外した状態。
下の写真2枚はX線で透過撮影したもの。
左は撮影した写真そのまま。
右は配線を赤で、断線した箇所を青で図示した写真です。
基板修復
不良の箇所がはっきりしたところで、その修復を始めます。
ビアのメッキは腐食してほとんど半田が付かないような状態ですが、
基板裏面は問題ないため、ジャンパ配線を挿入して基板裏面で半田付けします。
また、周辺の配線も断線しかかっている箇所があるため、そちらもジャンパ配線。
計5本を配線しました。
配線が終了したら、導通確認を取ってボンド付け。
こちらの基板は無事に動いて問題なく使用できるようになったということです。
工房やまだでは、設備の基板の修理を行っております。
最近メーカーでの修理対象期間が過ぎて修理を断られた。
そもそもメーカが破産してしまった。等のお話も多いです。
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