なかなか時間が取れず少し更新が開いてしまいました。
今回は自動車に搭載されているECUの基板修理です。
古い車の基板だと修理に出しても出来ないと断られ、交換するパーツも手に入れにくい。
そんな事態になることも多いということです。
是非修理して差し上げたいところです。
ECU基板修理
上の写真は自動車に搭載されているECU(Electronic Control Unit)です。
スチールのケースに収められていますがこの中に基板が入っています。
かなり古い自動車のユニットのようで、故障した際に交換することができず困っていたそうです。
このユニット自体が修理できるならと工房やまだにお問い合わせ頂きました。
基板はこのような感じ。
2枚の基盤がコネクタで接続されています。
じっくり外観から確認していきます。
不良箇所
外観でかなりはっきり部品が壊れているのがわかりました。
3箇所です。
①と③が電解コンデンサで、②が3端子のICです。
他にも不良部品があるかもしれませんが、
お客様と相談しこの3箇所を修復して一度動作の確認をして頂くことになりました。
もっと深く追求する事も可能ですが、検査をするにも時間、費用が掛かるため
出来るだけ早く、安くするためです。
不良箇所①
もうぱっと見で不良なのがわかりました。
リードが腐食してなくなってしまっているのです。
周辺の基板もなにやら粉が吹いたようになっていますし、
近くの部品のリードもさびて緑青化しています。
当然、基板裏面から見るとリードがすっぽりと抜けてしまっています。
電コンを取り外すと右の写真のように綺麗になりました。
不良箇所②
こちらのICも電コンと同様リードが1本腐食して途中で千切れてしまっています。
基板からも抜けていますね。
さらに、ICを取り外した後基板を確認してみると、
パットが断線していました。(写真クリックで拡大)
部品交換に加えて配線修復も必要ですね。
ジャンパ線で配線を修復しました。
さらに不良箇所①の電コンと②のICを取り付けしています。
修理終了
この後、さらに不良箇所③の液漏れの電コンを交換しました。
基板、部品ともにかなりの腐食が見られたため、綺麗にして
必要な箇所には半田をもって腐食が進行しないようにします。
これで作業は終了です。
結果
お客様に基板をお返ししました。
修理できて問題なく動いたということです。
お客様のお喜び頂けたお声を直接聞くことができるのもこの修理事業のうれしいところですね。
自動車ECU修理、注意事項のページをご覧になりお問い合わせ下さい。
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