今回のブログ記事は車の基板修理です。
最近自動車の電子制御ユニット(electronic control unit:ECU)の修理を
多く承るようになってきました。
どのお客様も仰るのが
「故障した時に、メーカーでは基板をもう作っていなくて、
交換する予備の基板も無いと言われてしまった」
という言葉。
長く愛車を大切にしていきたいというお客様には難しい時代になっているようです。
レーダークルーズコントロール用コンピュータ
これがTOYOTA プログレ平成13年に搭載されている
レーダークルーズコントロールユニットです。
ケースを開けた中身はこんな基板です。
平成13年の物ということなので10年以上前の基板なのですが、
全く問題があるようには見えません。
非常に綺麗で作りも良いです。
基板の劣化が見られないのは基板全面(コネクタのような接触端子を除く)に
コーティングが施されているからですね。
基板にコーティングするのは防湿、防塵の効果があります。
と思ったら、なんとこれは実装不良?
上の写真を見て頂いてわかるでしょうか。
中央の部品の端子が基板から浮いているのがわかると思います。
これは基板のパットにベタ付されているべき所。
何か挟まってる?
部品を取り外してみたらわかりました。
なんとなんと抵抗が挟まっていたようです。
この基板は恐らくプリント配線板(部品搭載前の基板)に
チップマウンタで部品を載せてリフロー実装を行っていると思われますが、
そのマウンタで搭載中に抵抗チップが何らかのミスで混入してしまったのでしょう。
10年以上も動作していたことが不思議なくらいです。
ECU修理
部品を付け直しました。
その他にも経年劣化が著しい部品の交換を行いました。
お客様にご返却したところ無事に動作したようです。
ちょっと頂いたメールをご紹介させて頂きます。
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昨日無事コンピュータを受け取りました。
早速車体に取り付けテストした所、全機能完全に動作しました。
ディーラーからも諦めたほうがいいと言われていた中ちゃんと
直ってしまい感動しています。ありがとうございました。
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このようなお喜びのお返事を頂けると本当にうれしいですね!
弊社では、故障してしまった自動車のECUの修理を承っております。
自動車ECU修理、注意事項のページをご覧になりお問い合わせ下さい。
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