コネクタ部分の基板改造

 

 工房やまだでは研究開発をされている企業、団体からの

 

 製作中の基板の部品実装や、基板改造のご依頼を頂いて作業しております。

 

 今回は開発中の試作基板の改造のご紹介です。

 

 

改造内容

スルーホール オスコネクタ部分基板設計不良

 

 改造内容は

 

 基板のコネクタを実装する部分の穴径が小さく、

 

 コネクタのピンが挿入できないため、

 

 どうにか実装して欲しいということでした。

 

 元々のご依頼としては

 

 コネクタのピンを削って細くして挿入し実装することは可能かというお問い合わせでしたが、

 

 それですと金額が高くなってしまい、基板を再制作したほうが安上がりになる為、

 

 別の方法をご提案しました。

 

改造方法

 

 まず、

 オスコネクタとそれを実装する基板、メスコネクタとそれを実装する基板を用意します。

 

 そこに丁度良い高さのスペーサーを2つ用意して、

 

 基板にそれぞれ乗せます。

 

 オスコネクタの高さを上げるならメスコネクタも同じだけ高くしないと、

 接続した際に段差が出来てしまいます。

 

 

 

 次に、

 基板にメスコネクタとオスコネクタを挿入します。

 

 当然オスコネクタは穴径が小さい為先が少ししか入りません。

 

 これでオスメスを接続しても基板の高さが揃いました。

 

 

 

 そして、

 基板の半田面から半田ごてでスルーホールに半田を流し入れていきます。

 

 確実に半田がフローアップ(半田がスルーホールを埋めて部品面まで上がってくる)

 していることを確認しないといけません。

 

 

 そして、スペーサーを取り除き、ボンドでより強固に固定します。

 

 半田がきちんとフローアップしていればコネクタのリードが少ししか入っていなくても

 かなりの強度なのですが、コネクタは抜き差ししてストレスが掛かりやすい場所の為

 頑丈にする必要があります。

 

 

 これで、費用的にも基板を再制作するより安価にコネクタの実装をすることが出来ました。

 

 開発案件なので写真をお見せできなくて残念です。

 

 

 工房やまだではお客様のご要望を実現するだけでなく、

 

 より条件にあったご提案で開発、研究のお手伝いをさせて頂きます。

 

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