事例紹介:BGAのピン入れ替え

 

 今回は以前工房やまだでご依頼を受けた事例のご紹介。

 

 BGAのピン入れ替えです。

 

 回路を設計して、基板を作って、試作品を実装してみて、

 

 そこでBGAのピンを入れ替える必要がでてきたら、、、

 

 

 そんなご依頼に対応しました。

 

試作基板が出来上がってから、ピンを入れ替えできるのか

 生板の状態で、上の図の様なBGAのパターンがあったとします。

 

 この赤い丸の2カ所のピンを入れ替えなければならない。

 

 しかも試作基板はすでに部品を全て実装してしまった。

 

 そんな状態でのご依頼がありました。

 

 

 工房やまだでは試作基板の改造を承っています。

 

 中にはかなりお急ぎの場合も多々ありますが、

 基板そのものを改造する方法で比較的短い納期で対応可能。

 

 結果をいうと、こんな感じで対応しました。

 

 BGAの下での改造なので邪魔になりますので透けさせて図にしてみました。

 

 

 拡大するとこんな感じ。

 

 茶色の部分はもともとのパターンをカットした場所。

 

 オレンジの部分が新しくつなぎ直したジャンパ配線です。

 

 まだわかりにくいですかね?

 

 

 真上から見るとこんな感じです。

 

 元々、AのボールがA’のビアと、BのボールがB’のビアと繋がっていた所を、

 

 A=A'のパターンとB=B'のパターンをカットし(茶色)

 

 A=B'とB=A'を新しくジャンパ配線(オレンジ色)で繋いでいます。

 

BGAのピン入れ替えの作業内容

 

 簡単にいうと、

 

 ①試作基板からBGAを取り外す(リワークシステム)

 

 ②基板のBGAパッドの不要なパターンをカット

 

 ③BGAをリボールして再生する。

 

 ④新しくつなげたいボールとビアを接続させながらBGAを実装

 

 こんな流れです。

 

 ①、②、③は普通のリワークであり得る作業内容ですが、④が特殊ですね。

 

 

 数週にわたり、BGAの改造の関連した内容を何例かご紹介していきました。

 

 BGAの登場当初からリワークを突き詰めてきた工房やまだですので、

 BGA関連の改造は色々やってきました。

 

 試作基板の改造はBGAリワークの専門家 工房やまだまで!

 

 基板の駆け込み寺 工房やまだ

 FAX:0238-26-2361

 Email:info@koboyamada.jp

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