2019年のブログ一覧
2019年
12月
02日
月
事例紹介:BGAパターン修正の続き
前回BGAの内部でパターンの修正作業を行い、無事に動作するようになったという記事を書きました。(事例紹介:BGAパターン修正)
通常工房やまだへの基板改造のご依頼は、郵送でやり取りしてさせていただくのですが、この件では直接設計担当者さんが持ち込みされました。
まずは事前にメールで打ち合わせをして作業内容も確認していたBGAのパターン修正をジャンパ配線で行いました。
それを設計担当者さんが検査治具につないで動作確認をして改造箇所が問題なかったの検証をしていたところ、新たに別の個所に問題があることが分かったわけです。
基板開発のお手伝い
基板の動作確認と不具合箇所の解析に時間がかかるということでしたので
近くのホテル(工房やまだの裏がビジネスホテルです)に滞在されて、昼間の作業スペースとして弊社の敷地内にある別棟の部屋をお貸ししました。
社長の趣味部屋なのですが、作業スペースが必要なお客様にはご利用いただいています。
ここで基板の確認をされた結果、部品の交換と基板上のパターン変更が必要であることが分かったようです。
急所部品交換と基板のパターンカット、ジャンパ配線作業を追加で行い、動作するように詰めていきます。
途中ケーブルが届かずに検査できない箇所があったため、基板のコネクタに直接ジャンパ線をつなげてケーブルの代わりを作り検査まで進められるようにする場面も。
基板デバッグまでお手伝い
このケースでは1週間ほど滞在していただいて、無事に試作基板全数を目的の状態までもっていくことができました。
この事例のように、ご相談いただければ状況に合わせたお手伝いをさせていただいております。
こういったきめ細やかなお手伝いができるのも基板改造の専門家である工房やまだならではのものと言えるでしょう。
基板開発で困ったら、プリント基板の駆け込み寺工房やまだまで!
TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)
FAX:0238-26-2361
Email:info@koboyamada.jp
関連記事
2019年
10月
07日
月
事例紹介:BGAパターン修正
今回の事例紹介は、基板設計の会社のエンジニアの方からのご依頼です。
どうも基板パターン設計の段階で、BGAが電源にもGNDに接続されていない状態になっている。そして試作として板を作り部品も搭載してしまっている。どうにか動かせる状態にならないかという内容です。
通常は基板を再度作成し直して、部品を実装、という事になりますが基板を作り直す時間がない、部品の予備がない、それらの予算がない等でお困りのお客様が多いです。
そこで工房やまだのBGAジャンパ配線です。
BGAの内部ピン同士のジャンパ配線
BGA部分のジャンパ配線は非常に高度な作業。
国内には基板改造を行っている会社も多くありますが、この改造はそうそう簡単にできる内容ではありません。
しかし工房やまだは基板改造の経験値が違います。
BGAジャンパ配線は様々なお客様からご依頼を承っており、実績豊富です。
BGAの取外し
作業の流れのご紹介をしていきます。
ご依頼の基板は試作品を作成済ですので当然BGAも実装されています。
(詳細は実際のご依頼とは異なります)
まずこれを取り外します。
取り外して余分な半田を除去した状態。
間違ったパターンの修正
ご依頼主の資料によると、
赤丸の箇所を接続して欲しいということでした。
どうやらGNDや電源に未接続になってしまったピンがあったようです。
どこか二つがGNDと電源でその他は未接続ということですね。
このピンを接続して基板を元々の目的通り動くように改造します。
いただいた資料を基に接続する経路を決めます。
ご依頼主と相談しつつ改造内容を詰めていきます。
BGAの実装
改造結果
このご依頼では10ピン以上の端子の接続を行いました。
ここまで多くの個所に対してBGA内ジャンパ配線を行うのは珍しいですが、無事必要数全数成功してデバック終了したようです。
試作では開発をしてるご依頼主さんもギリギリの納期でされていることが多いので改造で素早く対応できると喜ばれます。
不可能かと思われる不良も豊富な経験で手直し!
設計不良の基板の救出は基板の駆け込み寺、工房やまだまで!
TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)
FAX:0238-26-2361
Email:info@koboyamada.jp
関連記事
2019年
2月
27日
水
事例紹介:QFNのGNDパット修正
QFNの基板パットのレイアウト
実装されているQFNの状態をわかりやすく図に書くとこんな感じ。
QFNは部品側面と底面にパッドがあり、基板と接続します。
QFNと基板のパットはというここんな感じ。
QFNは裏返した状態の図です。
部品中央の四角い広いパットはGNDで放熱目的です。
部品底面ではんだ付けをする必要があるため当然半田ごてでは半田づけできません。
実装するためにはリフローに通すか、リワーク機で行う必要があります。
基板パッドの設計不良
今回の事例は、基板設計をされている会社さんからでした。
基板のQFN部分のパッドをGNDに接続し忘れてしまったということです。
既に部品をリフロー実装してしまっている後に発覚したため、
QFNも実装済みになってしまっていました。
作業の流れとしては
①基板からQFNを取り外す。
②基板の放熱用パッドをGNDに接続する。
③基板へQFNを実装し直す。
といった具合。
簡単なように見えますが、基板とQFNはほぼ隙間なく実装されているもの。
②の接続するってどんなやり方?と思われるかもしれませんが、
そこは基板改造の実績豊富な工房やまだです。
様々な手段から最適なものを選択し、それをご提案。
お客様の満足いく方法で不具合基板を救います!
設計不良の基板の救出は基板の駆け込み寺、工房やまだまで!
TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)
FAX:0238-26-2361
Email:info@koboyamada.jp
関連記事
2019年
2月
08日
金
事例紹介:QFN位置ズレ修正
久々のブログ更新です。
今回はリワークの事例のご紹介をしていきましょう。
QFNの位置ズレ
工房やまだでは様々なお取引様より様々なご依頼を承りますが、
よくあるのが基板へ各種部品を実装している実装会社・工場さんからの
実装ミスの修正案件です。
実装ミスといっても色々ありますが、今回のは部品ズレ。
マウンタでの部品搭載の設定が間違っており、
基板上の指定位置からズレた位置にQFNが搭載されてしまいました。
ズレといってもX軸方向に0.2mmといったわずかなものですが、
0.5mmのピッチですから影響は大きいです。
正常に搭載された部品がこんな感じとすると、、、
Y軸方向は問題ないのですが、X軸方向にズレてしまっています。
リフローして半田づけすると2割ほどがブリッジするなどして不良となってしまったそう。
位置ズレしたQFNの修正
修正にはリワークシステムで部品交換を行います。
今回は部品が比較的安いものだということ、また急ぎ対応が必要だったということで
部品は新しいものと交換を致しました。
また、少し形状の特殊なものであったため、ご依頼主さんは色々な所にご相談されたそうですが
お電話での実施可能かどうかの問い合わせで「可能と即答」したところは他になかったらしく
少し遠方の企業さんだったのですが工房やまだに決められたということです。
日程も厳しいものでしたが対応でき、
リワーク実施後の仕上がりもご満足いただくことができました。
工房やまだはリワーク専門業者ですので様々な部品、ケースに日々対応しております。
特殊なもののリワークは設備だけでできるものではありません。
長い経験が必要です。
基板のリワークなら経験豊富は工房やまだまで!
TEL:0238-22-0771(平日8:30~17:30)
FAX:0238-26-2361
Email:info@koboyamada.jp